ハンガリー田園幻想曲考
フルートを習ったことのある多くの方が憧れるのが、このドップラー作曲「ハンガリー田園幻想曲」です。
私もかつて高校生の頃、「この曲がやりたいです!!!」と受験曲の合間に師匠の吉田雅夫先生にレッスンしていただきました。
また吉田先生がリスペクトして止まなかったフランスの名フルーティスト、マルセル・モイーズのレコードも参考に。
そして「ハンガリー田園幻想曲を演奏できるまで上達した自分」に、謎の根拠なき万能感まで抱いたものでした。もう何でも吹けるぞ!!
その後大学を卒業してからリクエストが多い曲なのでもう何十回も演奏することになりました。
いや下手すると100回超えてるかも。リハーサルまで含めたら....😅
結果40代頃からこの曲をあまり演奏しないようにしたのでした。
「飽きちゃった」
でも人生も折り返しをとうに過ぎたし、いつまで演奏できるかわからない。
だからこの曲で何度も伴奏してくれた塩田さんとやってみようと思った次第です。もう最後かな?
曲はいくつかのパートに分かれていて、最初の部分がどうやら日本人の心にグッとくるみたいですね。
ハンガリーの風景が目に浮かぶような自由な旋律、演奏者のセンスに委ねられる導入部分は確かに日本の民謡を彷彿とさせるかもしれません。
吉田先生は「追分」とおっしゃっていました。
また後半では東ヨーロッパの舞曲のリズムが現れます。
個人的にはこの部分を演奏するために前半からの流れがある、と思えるくらい好きなところ。
中間では基本的なテクニックを駆使しながらも優雅なメロディが出てきたり、目まぐるしく曲想も変わっていくので飽きません。
名曲の必要条件が揃っている曲であり、フルートの良さが最大限に引き出されているのです。
作曲者のドップラーはもともとフルート奏者なのでさもありなん。
「飽きちゃった」後のさらい直し、案外面白かったので明日は楽しくやろうと思っています!
今回宣伝が十分できず、あまりご予約が入っておりません。
当日ご予約なしでいきなりいらっしゃっても大丈夫です☺️
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